カラーマップで劣化を抑える
圧縮による劣化
車両でありがちなラインの入ったテクスチャです。このテクスチャでテスト用看板アセットを作成します。
作成されたアセットのゲーム内でのスクショです。
拡大してみると左側の細いラインでは緑と赤が入れ替わっている箇所が点在しています。圧縮による劣化です。
右側の太いラインはDXT1の4x4ブロックと同程度の幅があるため目立った色化けは起こっていません。もし左側の細いラインをさらに細くすると劣化はさらに顕著になります。
カラーマップによる色の置き換え
先のテクスチャの緑色の部分をカラーマップに置き換えます。カラーマップを擬似的にディフューズマップのレイヤーのように使います。
出来上がりがこちら。(クリックで拡大)
上側がディフューズマップのみ、下側がカラーマップによる置き換えを組み合わせたテクスチャです。カラーバリエーションの色は変更して元の緑色とほぼ同色にしています。
当たり前ですが下側では色化けは全く起こっていません。
使える場面は限定的
カラーマップを使うため、カラーバリエーションに対応したいアセットでは当然この方法は使えません。改善できる色は一色だけという制限もあります。
この手法は拙作路面清掃車で使っています。この手法に切り替えるまでは文字周りの輪郭が悲惨なことになっていました。